株価がどうやって決まるかをご存じでしょうか。
株価は企業の業績が悪ければ落ちて、良ければ上がる、と思われている方が多いかと思います。
株価に企業の業績が関係するのは全くその通りですが、実は将来の期待値も大きく関係してきます。
当記事では、株価を動かす要因について解説していきます。
株価を決める最大の要因
株価を決める最大の要因は、企業業績の将来の期待値です。
例えば、あなたが企業の業績が今後も良さそうだと思って株を買ったとしても、他の投資家も既に同じように思っていればその株は上昇しないでしょう。
なぜなら、他の投資家は、あなたと同じように、業績が良さそうで株価が上がると思い、既に株を買っていて、それによって株価は上昇しているからです。
このように、株価は、将来の業績を予想する人たちの売り買いによって、将来の期待値を織り込みます。
では、そのような期待値はどこで確認できるのでしょうか。
代表的なのは、証券会社のアナリストレポートと呼ばれるもので、株の上がり下がりの予測が示されているものです。
誰もが確認できるわけではありませんが、そのような各証券会社のレポートの平均値が将来の期待値として参照されます。
企業は四半期か半期に一度業績と企業自身の将来予想を発表しますが、そのタイミングで、上記の将来の期待値からどれだけ乖離しているかが、株価を動かす大きな要因になるのです(実際は、数字上の乖離だけでなく、数字には表れない情報も株価を動かしますが、当記事ではわかりにくくなるため詳細は割愛します)。
株価を決めるその他の要因
しかし、株価は日々上下しています。
将来の期待値だけを元にしているのであれば、せいぜい四半期に一度しか業績発表しない企業の株価が日々上下するのはおかしいのではないか、と思われる方もいらっしゃると思います。
株価を決める最大の要因は、記載している通り企業業績の将来の期待値でありますが、それ以外の要素として投資家の需給が関係しています。
投資家の需給とは何か。
例えばロシア・ウクライナの戦争が開始されたタイミングで、ロシア・ウクライナに関係する株だけではなく、関係ないと思われる株も一部下がったことを覚えている方もいるかと思います。
それは、悲観的なニュースが発生した際に、企業業績に関わらず売りに出す投資家がいるためです。
なぜ関係ないのに売るのかというと、自身が持っている株がその悲観的なニュースの影響を受けるかどうか瞬間的にはわかりませんが、もしかしたら受けるかもしれない、そうなる前にいったん株を売却して、現金等の別の資産として保有しておこう、と考えるからです。
この時の株の売りは、投資家側の資産配分の問題であり、上記の企業業績の将来の期待値とは直接関係ないことがお分かりいただけると思います。
このような投資家の需給の変化が、日々の株価を動かしているもう1つの要因です。
以上から、株価を決める要因は、企業業績の将来の期待値と、投資家の需給といえるでしょう。
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