NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年9月1日放送の主なテーマは、「ちゃんと」をスペイン語でどう表現するかでした。
便利な副詞”bien”
「ちゃんと手を消毒した?」「ちゃんと宿題した?」など、日本語の「ちゃんと」は日常的に、そして幅広い意味で使われますよね。
その「ちゃんと」をスペイン語で伝えるにはどうすればいいでしょうか。
番組では、副詞”bien”を使って、次のような例文が紹介されていました。
例文1)Me he desinfectado las manos muy bien. 私は手をちゃんと消毒しました。
*Me he desinfectado las manos perfectamente.でも可。
例文2)Ella trabaja bien. 彼女はちゃんと働いている。
*Ella trabaja seriamente(真面目に)も可。
例文3)Tienes que escuchar bien al maestro. あなたは先生の言うことをちゃんと聞かなければならない。
*Tienes que escuchar atentamente al maestro.も可。
「ちゃんと」は砕けた言い方なので、文脈によっていろいろな意味をもちます。
そのため、上記例文のように、bienの代わりに他の副詞(perfectamente、seriamente、atentamente)を使って表現することも可能となります。
「ちゃんと」をスペイン語に訳すときは、幅広い意味をもつ”bien”を使うのもいいですが、その文脈に一番合った副詞は何かを考える必要がありそうですね。
「ちゃんと宿題した?」はどう訳すか
「ちゃんと宿題した?」は、スペイン語で¿Has hecho bien los deberes?と訳せばいいでしょうか。
これに対して、リディア先生は、うーん…と微妙な反応をされていました。少し違う…と。
それでは、¿Has hecho perfectamente los deberes?はどうでしょうか。
この場合の”perfectamente”は、宿題は全問正解したのか?という意味にも捉えられるそうです。
「宿題ちゃんとした?」=「宿題終わった?」ということなので、¿Has acabado los deberes? のように表現すれば良いのではないかとのことでした。
この話は、番組を聞いていて、なるほど!と一番印象に残った話でした。
副詞”debidamente”は改まった言い方
番組では、副詞”debidamente”(然るべく、適切に)も紹介されていました。
debidamenteは改まった言い方で、説明書などで使われることも多いそうです。
例文)Cierre debidamente el sobre con sus datos antes de enviarlo al banco. データを含む封筒を銀行に送る前に、適切に封をしてください。
表現のバリエーションを増やそう
副詞(-mente)を使った表現は使用頻度が上がってきているそうです。
ただ、表現のバリエーションを増やすために、他の言い方も知っておくといいですよね。
番組では、「私の父はその理由を詳しく説明する」と表現するのに、3つの言い方が紹介されていました。
1)Mi padre nos explica detalladamente la razón.
2)Mi padre nos explica la razón con detalle.
3)Mi padre nos explica la razón de manera detallada.
副詞については、別記事もぜひ参考にしてください。
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