NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年11月10日のテーマは、接続法を使った、自分の希望を控えめに伝える表現でした。
接続法過去形を使った表現
【番組のスキット】
Su majestad, quisiera presentarle a dos sastres.
¿Sastres?
Sí, su majestad. Dicen que son los mejores del mundo.
Bueno, que pasen.
Buenos días, su majestad. Quisiéramos hacerle el traje más elegante del mundo.
Si es verdad, quisiera ponérmelo. Hacedlo inmediatamente.
Sí, su majestad. Pero quisiéramos advertirle una cosa. Los tontos no pueden ver el traje que vamos a hacerle.
Bien, pues, querría hacer un desfile en este traje mágico.
舞台はお城で、登場人物は、rey(王様)、mayordomo(侍従)、そして2人のsastres(仕立屋)です。
下線を引いた、(yo) quisiera、(nosotros / nosotras) quisiéramosは、quererの接続法過去形で、「〜したいのですが」と、自分の願望を控えめに表す、便利な表現です。
番組では、次のような例文が紹介されていました。
・Quisiera comprarlo. 私はそれを買いたいのですが。
・Quisiera presentarle a mi amiga. 私の友人を(あなたに)紹介させていただきたいのですが。
スキットの最後の黄色い下線を引いたquerríaは、quererの直接法過去未来形で、こちらも自分の願望を控えめに表す時に使えます。
『裸の王様』の原作はスペインにあり
スキットの会話を見て、あ、これは『裸の王様』かな?と、ピンと来た人もいるのではないでしょうか(私は全く気がつきませんでしたが…)。
『裸の王様』は、デンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンによって1837年に発表された童話で、スペイン語では El rey desnudo、もしくは、El traje nuevo del emperadorとして知られています。
しかし、元となるストーリーは、スペインの王族フアン・マヌエル親王が1330年代に発表した童話集、El Conde Lucanor(『ルカノール伯爵』)に収録されていると番組で紹介されていました。
『ルカノール伯爵』には、『裸の王様』のもとになった寓話(Lo que sucedió a un rey con los burladores que hicieron el paño)の他にも、いろいろな童話が収められています。
気になって調べていたら、アリカンテ大学のBiblioteca Virtual Miguel de Cervantesに、El Conde Lucanorが掲載されていました。
まだちゃんと読めていませんが、少しずつ読んでみたいと思います。
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