NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年11月17日のテーマは、命令・許可を表す接続法でした。
命令・許可を表す接続法
【番組のスキット】
Te veo muy raro,Paquito.
¿Qué Profe?
Digo que estás muy callado hoy.
Debe de estar nervioso, Sr. López.
Anda, Paquito, cuéntame cómo es la vida en tu casa.
Ah, ¿me permite que se lo cuente? Es que mi mamá me dijo que no hablara mucho.
Verá, mi papá ronca mucho cuando duerme.
Cállate Paquito.
Y a mi mamá le encantan los artículos de “llévese 3 y pague 2”.
Te digo que te calles.
今回のスキットは、小学校の三者面談(先生、小学生、その母親)での会話でした。
ポイントとなるフレーズは、mi mamá me dijo que no hablara mucho.(ママにあまり話すなって言われたんだ)です。
decir a 人 que+接続法は、(人に)〜しなさい、〜するなという命令を表します。
スキットの、mi mamá me dijo que no hablara mucho.は、軸となる動詞(decir)が過去形なので、それに続く接続法も合わせて過去形になっています。
現在形バージョンは、下記のようになります。
例)me dice que no hable mucho.(あまり喋るなと言われてるんだ)。
スキットの最後の、Te digo que te calles.(黙りなさいって言ってるでしょ)も、現在形ですね。
ただ、動詞decirは直説法もとります。
スキットの黄色の下線部分、Digo que estás muy callado hoy(今日はずいぶんとおとなしいね、と言っているんだ)は、命令でも願望でもなく、「Paquitoが今日はおとなしい」という、単なる観察、断定を伝えているから直説法が使われています。
まとめると、decirを使って「〜だ、と言う」のような断定を伝える時は直説法を、「(誰かに)〜しなさい、と言う」ような、命令を伝える時は接続法を使います。
ちなみに、許可を表すpermitirにも、接続法が使われます。
スペインでの買い物
スキットに出てきた、llévese 3 y pague 2(3個買ってもお値段は2個分)ですが、スペインのスーパーではよく見られ、対象となる商品は毎週変わるそうです。
また、最近はスペインでもオンラインによる買い物が普及しているそうですが、食事の宅配サービス(los servicios de comida a domicilio)は比較的新しいものなので、そこまで広がっていない気がすると番組で話されていました。
私はスペインにいた時、たまにUber Eats を頼んでました。宅配で家飲みするのもいいですが、やはりスペインでは、バルで店員さんや他のお客さんと喋りながら飲むのが楽しくて好きです。
全くの余談で、接続法とは関係ないですが、番組の中でクリスティーナ先生が「〜になる」の表現をponerseとvolverseを使って下記のようにおっしゃっていました。
・El niño, Paquito, estaba callado al principio, pero luego se puso hablar mucho, ¿verdad?
・Desde hace unos años, hacer compras en línea se ha vuelto muy popular.
「〜になる」を表すponerseとvolverseって、どちらを使うべきか、なかなか掴めないんですよね(私だけでしょうか)。
ネイティブの会話をたくさん聞いて、使い分けができるようになりたいです。
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