NHKスペシャル「ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる」(2009年放送)まとめ

NHKスペシャル

ヤノマミ族について(NHKが取材した集落の話)

・ブラジルとベネズエラ国境付近のアマゾン地域に住む先住民族。

・自分達をヤノマミ(=人間)と呼び、部外者をナプ(=ヤノマミ以外の者、または人間以下の者)と呼ぶ。

・取材時、集落には150人程が生活。18人のシャーマンがいて、木の樹液から作った幻覚剤を使用し、天の精霊たちと会話する。

・シャーマンいわく、地上の死は死ではない、魂は死なず、精霊となる。精霊もやがて死ぬ。最後に男はハエやアリとなり、地上に戻る。女はノミやダニとなる。誰もが同じ定めを生きる。

・ヘビは死の世界から来ると考えられているため、死の世界に導かれないよう、ヘビを見たら処分する。

・ほとんどが一夫一妻だが、未婚で妊娠・出産する女性も珍しくはない。

・女性は出産時に森に入る。男性は付き添わない。産み落とされたばかりの子供には、少しの間母親は手に触れない。子供はまだ人間ではなく、精霊だと考えられているため。母親が赤ん坊を抱くと、自分の赤ん坊を人間として迎え入れたことを示す。胎盤はバナナの皮に包んで森に吊るし、アリに食べさせる。

・生まれた子供を人間とみなすか、精霊と考えるかは生んだ母親が決める。精霊とみなした場合、赤ん坊をシロアリの巣に収め、巣ごと燃やして天に送り、再会する日を待つ。

・子供は4〜5歳まで名前がない。男の子はモシ、女の子はナ・バタと呼ばれる。「モシ」も「ナ」も生殖器を指す言葉。女の子にだけ、バタ(=偉大なという意味)がつく。

・1990年代から政府による僻地医療の派遣が本格的に進み、人口が倍近くになった。政府からはサンダル、パンツ、ナイフなども支給されている。

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ヤノマミ族の生活が脅かされている(BBCニュースより)

最近(2022年10月)見たBBCワールドニュースでは、ヤノマミ族が暮らす熱帯雨林で違法な森林伐採や鉱山採掘が進み、ヤノマミ族の生活が脅かされていると伝えられていました。機械音による騒音、森林伐採や河川汚染による食糧不足、病の流行…違法な行為に対する政府の取り締まりが必要とされています。

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