NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年11月24日のテーマは、前回に引き続き、疑いを表す文での接続法でした。
不確かさが導く接続法
【番組のスキット】
Estoy segura de que un héroe vendrá a salvarnos del dragón.
Hija, yo no estoy seguro de que eso suceda.
Mira padre, ahí viene un caballero. Creo que es nuestro héroe.
No creo que lo sea. Parece muy débil.
No me parece que sea tan débil. ¡Que gane el caballero al dragón!
No es siempre verdad que el bueno gane al malo.
Mira, el dragón ha atrapado al caballero.
Hola, soy el tercer rehén.
今回のスキットは、龍に囚われた王様と、お姫様(娘)の会話でした。カッコよく現れた騎士(caballero)が、龍にあっけなく囚われ、3人目の人質になったというオチには少し笑いました。
前回は、不確かさを表すdudar que、es posible que、es probable queが接続法を導くことを学びました。
今回も黒の下線部を引いた、no estoy seguro/segura de que…(〜だとは確信していない)、no creo que…(〜とは思わない)、no me parece que…(〜のようには見えない)、no es verdad que…(〜は真実ではない)は、疑いや不確かさを表しており、原則として、接続法を導きます。
気をつけなければならないのは、黄色の下線部のように、no estar seguro/segura、no creer、no parecerのnoを取った場合、後に続く動詞は接続法ではなく、直説法がくるということです。
なぜなら、noを取ると、疑いや不確かさが消えた肯定文となるからです。
(直)Estoy segura de que un héroe vendrá… 勇者様が来てくれると確信しているわ。
(接)No estoy seguro de que eso suceda. そんなことが起きるとは思えないよ。
(直)Creo que es nuestro héroe. 私たちの勇者様よ。
(接)No creo que lo sea. そうとは思えないな。
(直)Parece muy débil. えらく弱そうじゃん。
(接)No me parece que sea tan débil. そんなに弱そうには見えないわ。
スキットのスペイン語は、学習者が比較しやすいように、本当によく考えられて作られていると毎回感心します。
サン・ジョルディの日
番組では、カタルーニャ地方で4月23日に祝われる「サン・ジョルディの日」について紹介されていました。
伝説によると、カタルーニャ地方のある村で、何もかも貪り食う龍がいて、村人は家畜をお供えとして差し出していました。
しかし、家畜が龍に食べ尽くされたため、村人は人間を生贄にすることにしました。
ある日、お姫様が生贄として龍に差し出された時、白馬に乗った騎士、サン・ジョルディが現れました。
サン・ジョルディが龍を退治すると、龍の血から薔薇が咲きました。サン・ジョルディはそこから一輪の薔薇をお姫様に贈りました。
この伝説から、カタルーニャ地方では、4月23日(サン・ジョルディが殉教した日)に、男性が大切な女性に薔薇を贈る習慣ができたそうです。
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