NHKラジオスペイン語〜接続法過去完了形

スペイン語

NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。

2023年12月29日のテーマは、接続法の過去完了形についてでした。

【番組のスキット】
¿Tiene resaca, capitán?
Sí, ojalá no hubiera bebido tanto.
Anoche su camarote estaba tan silencioso que temíamos que a usted le hubiera pasado algo.
¿Y, por qué no vinisteis a verme, entonces?
Es que…no nos hubiera gustado molestarlo.
¡Nos atacan los piratas!
Oh, si lo hubiese sabido un poco antes.
¡Todos! ¡Manos a a la obra!

今回のスキットは、17世紀のカリブ海を舞台とした、船長と船員の会話でした。

下線部で、接続法過去完了形が使われています。

接続法過去完了形の働きは、2つあります。
①過去のある時点ですでに完了していることを表す。
②あの時もしこうだったら…のように、過去の事実に反することを表す。

①の例は、 temíamos que a usted le hubiera pasado algo.(あなたに何かあったんじゃないかと、私たちは心配していました)です。

船員たちが心配していたのは過去のことなので、temíamosと線過去形が使われています。そして、心配していた内容である「船長に何かが起こった(のでは)」…はそれよりもさらに前の話のことなので、接続法過去完了が使われています。

*動詞temer(〜を恐る、心配する)は、主観的な評価を表し、接続法を導きます。

②の例は、ojalá no hubiera bebido tanto.(あんなに飲まなければよかった)や、si lo hubiese sabido un poco antes.(それをもう少し早く知っていたらなぁ)が挙げられます。

実際はお酒を飲んで二日酔いになってしまっている船長が、過ぎてしまったことへの願望(ここでは後悔)を表すのに、接続法過去完了形が使われています。

海賊の襲撃についても、実際知らなかったことに対し、「もう少し早く知っていたらなぁ」と、過去を振り返って、もしそうだったら‥と願望を表しています。

接続法過去形と同様に、接続法過去完了形の活用にも、ra形とse形がありますが、現実にはra形の方が使用頻度が高いので、ra形を優先して覚えておくといいとのことでした。

yoél/ella/ustednosotros/asvosotros/asellos/ellas/ustedes
hubiera sabidohubieras sabidohubiera sabidohubiéramos sabidohubierais sabidohubieran sabido
hubiese sabidohubieses sabidohubiese sabidohubiésemos sabidohubieseis sabidohubiesen sabido
   saberの例

ところで、番組の説明を聞いていて、途中まではふんふん‥と素直に理解できていたのですが、no nos hubiera gustado molestarlo(できれば、あなたのお邪魔をしたくなかった)というのに、なぜ接続法過去完了が使われるのか、イマイチわかりませんでした。

自分でももう少し調べてみますが、誰かわかる人がいれば教えて欲しいです…。

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