NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2024年2月16日のテーマは、Si+接続法の条件文でした。
【番組のスキット】
Si usted entrara sin guía en este bosque, no podría encontrar la salida.
¿No le da miedo?
¡Qué va! Si me diera miedo, no vendría aquí.
Este bosque oculta mucha vida, es un bosque encantado.
Ah, si viera ciervos volantes, les sacaría fotos.
Es una especie en peligro de extinción, ¿verdad?
Sí, porque los hombres quitan la madera muerta del bosque para evitar incendios forestales.
¿Cómo? No entiendo.
Es que…si no hubiera madera muerta, las larvas de insecto no tendrían qué comer.
今回のスキットは、昆虫学者(entomóloga)と森林ガイド(guía del bosque)の会話でした。
前回のスキットでは、Siのあとに直説法を用いる「現実的条件文」を習いました。
今回のスキットに出てくるSi条件文では、条件節に接続法過去形、帰結節に直説法過去未来形が使われています。
このような形は、Si~の内容が現在の事実とは異なる場合、または実現の可能性が低い場合に用いられます。
スキットの例文を見てみましょう。
・Si usted entrara sin guía en este bosque, no podría encontrar la salida. もしあなたがガイドなしにこの森に入ったら、出口を見つけることはできないでしょう。
→実際はガイドと一緒に森に入っている。
・Si me diera miedo, no vendría aquí. もし怖かったら、ここには来ませんよ。
→実際は怖くなく、森に来ている。
・si viera ciervos volantes, les sacaría fotos. もしクワガタムシを見つけたら、写真を撮るのですが‥。
→実際はクワガタムシを見つけられておらず、写真も撮れていない。
・si no hubiera madera muerta, las larvas de insecto no tendrían qué comer. もし枯れ木がなければ、虫の幼虫は食べるものがなくなってしまうのです。
→枯れ木が存在していないわけではない。
このような条件文を、「反事実条件文」と呼ぶそうです。
ポイントは、現在のことなのに、接続法過去形が使われている点です。
Siを使った条件文には、接続法現在形は使えません。
❌Si vea ciervos volantes, les sacaría fotos.
⭕️si viera ciervos volantes, les sacaría fotos.
自分で、「もし~だったら、~なのになぁ」という例文をたくさん作ってみて、この形に慣れるしかないですね…。
それにしても、クワガタムシのことをciervos volantes(空飛ぶ鹿)と表現するのには驚きました!
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