NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2024年3月8日のテーマは、aunque+接続法の特殊な使い方でした。
【番組のスキット】
¿Has ido ya a la Exposición, Rafa?
No, y no pienso ir nunca.
Pero vives cerquísima de la sede.
Aunque sea sevillano, no me interesa nada la Expo.
Soy un bicho raro, ya lo sabes.
Sí. Sé que aunque seas español, no te gustan los toros.
Por cierto, Montse, ¿anoche viste en la tele la inauguración de las Olimpiadas?
No, no la vi.
Pero se celebró en Montjuic, cerca de tu casa natal.
Aunque sea barcelonesa, no me interesan los Juegos Olímpicos.
今回のスキットは、1992年の、ある友人同士の会話でした。
1992 年は、スペインでセビリア万博とバルセロナオリンピックが開催された年です。
Aunqueのあとの動詞については、以前のスキットで次のように習いました。
💡直説法:~なのは事実だが…と事実を述べる場合。
💡接続法:たとえ~でも、もし仮に~だとしても…と仮定を伝える場合。
【例文】
直説法:Voy a la sierra aunque ya no hay nieve. もう雪はないけれども、私は山に行きます。
接続法:Voy a la sierra aunque ya no haya nieve. たとえもう雪がなくても、私は山に行きます。
しかし、スキットの中には、事実のことを伝えているのに、aunque+接続法となっている文があります。
(例文1)Aunque sea sevillano, no me interesa nada la Expo. セビーリャっ子だけど、万博には興味ないんだ。
(例文2)aunque seas español, no te gustan los toros. あなたはスペイン人なのに、闘牛が嫌いだよね。
(例文3)Aunque sea barcelonesa, no me interesan los Juegos Olímpicos. 私はバルセロナ出身だけど、オリンピックに興味ないの。
たとえ事実であっても、aunque以下の部分を特に主張する必要がない時、接続法が使われます。
例えば、例文2の場合、話し手が主張したいのは、「あなたは闘牛が嫌いだ」という部分であり、「あなたはスペイン人だ」という事実は話し手も聞き手も知っていることなので、aunqueのあとに接続法が用いられています。
なんだかややこしいな…と思いましたが、手元の参考書では、「確かに〜かもしれないが」という意味合いを含む場合は、接続法を使うと説明されています。
例文)Soy japonés, pero aunque sea japonés no sé mucho de kabuki. 私は日本人だが、日本人とはいえ、歌舞伎についてあまり知りません。
これは、こういう使い方をすると覚えてしまった方がよさそうですね…。
そういえば私、セビリアには行ったことがないです。せっかくセビリア万博を機にAVEが開業し、マドリードから行きやすくなったのに…。行かなければ…。
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