結論から言うと、預金を増やしたいと思っている場合には悪い手であるといえます。
当記事では、外貨預金を行うことのメリット、デメリットを以下に記載し、なぜ悪いと言えるのかを説明していきます。
外貨預金のメリット
外貨預金のメリットとして言われるのは大きく以下2つです。
- 円で預金するよりは高い金利がつく。
- 円安になった場合に得する。
外貨預金のデメリット
外貨預金のデメリットと言われるのは大きく以下2つです。
- 外貨預金の金利(米ドル預金の場合はアメリカの金利)も変動する。
- 為替は価値の変動(=円高、円安の上下)が激しく、方向感がない。
結局良いのか、悪いのか
外貨預金というと、預金という言葉からリスクがないように見えますが、外国の株式や債券への投資と同様のリスクを取っているといえます。
外貨預金のリスクとは何か。
デメリットに記載の通りですが、為替の変動リスクと、その国の預金の金利が変わるリスクです。
上記の通り、2つのリスクがあることを踏まえると、外貨預金はあくまで投資の一環であり、その他の株や債券等に投資することと変わらないと言えます。
なお、見てわかる通り、メリットとデメリットは裏返しです。
例えば、1ドル100円の時に米ドル預金を開始したとします。
外貨預金は、円安で110円になったら得して、円高で90円になったら損するという構造になります。
メリットに記載している、円安になったら得をする、というのはこのことを指しますが、FXの記事(「FXをおすすめしない理由」参照)で触れている通り、為替は上下の振れ幅は激しいものの、長期的に見ていくと安定的に推移する傾向があるため、上振れを期待して長期間保有するのに向いていません。
また、外貨預金の金利は、長期的にみると、かなりの幅で変動します。
下図はアメリカの金利の推移ですが、過去70年を見てみると、金利は大きく波打っている上、最近15年の内、相応の期間が金利ゼロで推移していることが分かります。
従って、外貨預金であれば安定して高い金利が得られるという考え方にはリスクが伴います。
以上のデメリットを、円に比べて高金利が得られるというリターンと比べると、その利息の低さと不安定さから、当ブログの別記事(「おすすめのインデックス投資3選+1」)で紹介しているような外国の株式や債券のインデックスファンドへの投資の方が長期的に優れた投資といえるでしょう。
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