NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年9月7日放送の主なテーマは、名詞と動詞の組み合わせでした。
名詞と動詞の組み合わせにルールはない
名詞と動詞の組み合わせは、hacer/tomar/sacar fotos(写真を撮る)など、日常的に使われるものも多いですが、なぜこの名詞と動詞が組み合わさるのかは、深く考えたことがありませんでした。
組み合わせのルールがあれば覚えやすいですが、残念ながら、ルールはないそうです…。
また、日本語の動詞をそのままスペイン語の動詞に当てはめればいいというものでもありません。
番組で例として出されていたのは、「力を入れる」をスペイン語でどう訳すか。
「入れる」=meterを使いたくなるかもしれませんが、「力を入れる」は、スペイン語で”hacer fuerza”です。
ラジオでの例文)Tuvo que hacer mucha fuerza para cerrar la maleta. スーツケースを閉めるのに力をたくさん込めなければならなかった。
また、fotografiar(〜の写真を撮る)のように、名詞から派生した動詞もあると紹介されいていました。
例文)Quiero fotografiar la torre de Tokio. 私は東京タワーの写真を撮りたい。
→Quiero hacer unas fotos de la torre de Tokio.と意味は同じ。
じゃあ覚えやすいほうを使おう…と私なんかは思ってしまいますが、下記のように、名詞と動詞の組み合わせを使うことで、ニュアンスが変わってくることもあります。
「興味がある」の言い方
「スペイン語を学ぶことに興味がある」と伝えるときに、次の2つの例文では、マルティンとペドロのどちらがより熱心に思っているでしょうか。
例文1) Martín pone interés en aprender el español.
例文2) A Pedro le interesa aprender el español.
答えは、マルティンです。
“interesar”(…に興味を抱かせる)に対して、動詞”poner”(置く)を使い、”poner interés”(関心を寄せる)と表現することで、能動的な意味合いが加わるとのことでした。
このように、名詞と動詞を組み合わせることで、派生した動詞にはないニュアンスを出せることもあるそうです。
私、今まで専らinteresarを使っていました…。
cuidarseとtener cuidado con…
名詞と動詞を組み合わせることで、物事をより的確に伝えられる例もあります。
cuidarse de…を辞書で引くと、①…を気にかける、②注意する(気をつける)などの意味が載っています。
では、誰かに下記のように言われたとき、どう捉えるでしょうか。
ラジオでの例文)Cuídate de los niños del vecino.
上記例文では、①近所の子供たちの面倒を見てね、②(イタズラされないように)近所の子供たちには気をつけてね、というように、2つの意味で捉えることができ、相手がどちらの意味で言ったのか、はっきりしません。
Cuídate de los ladrones.(泥棒に気をつけて)のように、cuidarseの後にネガティブなものが続く場合は、注意する(警戒する)の意味だとわかります。
しかし、「子供」はネガティブな意味がないので、紛らわしくなります。
「近所の子供に(イタズラされないように)気をつけてね」と伝えたいときは、tener cuidado con(〜に用心する)を使って、Ten cuidado con los niños del vecino.と言うと、的確な意味が伝えられるとのことでした。
なぜなら、tener cuidado con…には、…に用心するという意味しかないからです。
名詞と動詞の組み合わせ、ただ覚えるのではなくて、今後は意味の違いを意識して調べるようにします!
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