NHKラジオスペイン語(応用編)を聞いていて、なるほど〜と思ったことや、印象に残った表現を自由にまとめます(語学のプロではないので、間違っていたらすみません…)。
2023年9月15日放送の主なテーマは、頭字語でした。
一文字ずつ発音する
EUやAIなど、頭文字を大文字で並べた単語を「頭字語」と言います。
頭字語には発音のルールがあり、スペイン語にない文字列のもの、単語として発音しようがないものは、一文字ずつ発音します。
以下、番組で出てきた例です。
-UE(Unión Europea):ヨーロッパ連合。発音は、ウー・エー 。
-IA(Inteligencia Artificial):人工知能。発音は、イー・アー。
-ONG(Organización No Gubernamental ):非政府組織。発音は、オー・エネ・ヘー。
-USB(Universal Serial Bus):パソコン周辺機器のUSB。発音は、ウー・エセ・ベー。
例文)¿Dónde guardas las memorias USB en tu despacho? 研究室のどこにUSBメモリーを保管していますか?
-NHK(Nippon Hōsō Kyōkai)):エネ・アチェ・カー
一語として発音する
頭字語の中で、単語として発音できるものは、一つの単語のように発音します。
-LED(Light Emitting Diode):LED電球。発音は、レッド。
例文)¿Cuántas bombillas LED hay en tu casa? あなたの家にLED電球はいくつありますか。
-ONU(Organización de las Naciones Unidas):国連。発音は、オヌ。
-OVNI(Objeto Volador No Identificado):UFO。発音は、オブニ。
例文)¿Has visto un ovni alguna vez? あなたはUFOを見たことがありますか。
頭字語が他の単語と組み合わさっている場合の発音は、下記の通りとなります。
-televisión 4K:4Kテレビ。 4Kの発音は、クアトロ・カー。
-tarjeta SD:SDカード。SDの発音は、エセ・デー。
-CD-ROM:発音は、セー・デー・ロム。
USBやLEDのように、英語の頭字語をそのまま取り入れているものもあれば、OVNIのように、知らないともはやUFOだとは想像できないようなものもあり、難しいですね…。
複数形にする
話し言葉では、頭字語にsをつけて、las ONGs、los USBsなどと、複数形にすることも多いですが、本来、頭字語にはsを加えたりしないそうです。
そのため、書き言葉で頭字語を複数形にしたい時は、las ONG、los USBのように、冠詞を複数形にすればよいとのことでした。
しかし、インターネットで検索してみると、書き言葉でも意外と複数形のsが加えられています。
最近話題になった、メキシコで公開された宇宙人の遺体(?)に関するスペイン語の記事では、”los ovnis”と書かれています(El PAISの記事)。
余談ですが、NASAは、科学的に説明できない物体を、UFO(Unidentified Flying Object)ではなく、UAP(Unidentified Anomalous Phenomena)と呼ぶようになっているようですね。
上記で紹介したEl PAISの記事にも、ovniの代わりにFANI(Fenómenos Anómalos no Identificados)という頭字語ができたと記載されています。
もう何が何だか…笑。
男性形か女性形か
頭字語は、核となる名詞の姓が、その頭字語の姓となります。
例えば、ONG(Organización No Gubernamental )の場合、Organizaciónが核となるので、女性名詞となり、una/la/las ONGとなります。
そう言われても、そもそも核となる名詞がどれなのか、自分では確信がもてないですよね…。
よく使われる頭字語でしたら、辞書に男性名詞か女性名詞か載っています。
知らない頭字語や、名詞の姓がわからない場合は、インターネットで調べてみるのもいいと思います。
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