初めての投資にはインデックスファンドがおすすめと別の記事で書きました(初心者におすすめの投資とは?)。
数あるインデックス商品の中でも、私が特におすすめするのは、次にあげる4つのインデックスファンドです。
それぞれなぜお勧めなのかを順番に説明していきます。
e MAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式は、米国の株式指数であるS&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用するインデックスファンドです。
世界第一の経済大国たるアメリカは長期安定して成長することが期待できるので、米国株式を投資先の一つに入れることを強くおすすめします。
なかでもS&P500は、時価総額の大きなアメリカの主要500社で構成されており、長期的に見て、株価指数の上昇が期待できます。
S&P500を構成する銘柄は固定ではなく、時価総額によって時とともに入れ替わるので、S&P500に投資する=アメリカ経済全体を代表する企業群に常に投資している状態と言えるでしょう。
S&P500のインデックスファンドのなかでも、e MAXIS Slimをおすすめするのは、信託報酬が比較的安い点に加えて、過去の運用実績からS&P500指数の動きに沿う運用能力が高いと考えられるためです。
e MAXIS Slim 先進国株式インデックス
e MAXIS Slim 先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行うインデックスファンドです。
複数の先進国の株式で構成されているインデックスファンドも、投資先としておすすめです。
なかでも、MSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国22ヵ国の大・中型株で構成されており、こちらも、長期投資において株価指数の上昇が期待できます。
MSCIとは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社の略で、同社が発表する株価指数は「MSCI指数」と呼ばれ、世界中の投資家が投資の基準として用いています。
e MAXIS Slim 先進国株式インデックスは、前述したMSCIコクサイ・インデックスと連動する投資成果を目指して運用されている商品であり、米国株式(S&P500)同様、信託報酬が比較的安い点に加えて、過去の運用実績からインデックスの動きに沿う運用能力が高いと考えられるためおすすめです。
e MAXIS Slim 先進国債券インデックス
e MAXIS Slim 先進国債券インデックスは、米欧の先進国を中心とした国々が発行する債券で構成されるFTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。原則として、為替ヘッジは行いません。
おすすめの一つに先進国債券を入れたのは、株式とは異なる値動きをする資産への分散投資の目的に加えて、一般に債券は株式投資よりもリスクが低いためです。
投資のリスクをより抑えたいと考えている人は、S&P500や先進国株式インデックスに加えて、債券も投資先に入れておくといいでしょう。
ただし、新興国の債券は政治情勢によって価格が下落したり債務不履行(デフォルト)に陥ったりする可能性もあるため、おすすめしません。
e MAXIS Slim 先進国債券インデックスを選んだ理由は、上2つと同様、信託報酬が比較的安い点に加えて、過去の運用実績からインデックスの動きに沿う運用能力が高いと考えられるためです。
新興国株式インデックスファンド
新興国株式インデックスファンドとは、南米・アフリカ・中東・アジアの新興諸国の株式に投資するインデックスに連動する成果を目指すファンドの総称です。
新興国株式インデックスファンドは、上記のインデックスファンド3選に追加する投資先として、おすすめです。
投資は分散投資が大切です。
米国や欧州を中心とした先進国の政治・経済は密接に結びついており値動きも連動することが多いですが、南米・アフリカ・中東・アジアの諸国をカバーする新興国株式インデックスファンドを加えることで、より異なる値動きを示す資産へ分散投資することができます。
新興国は、政治情勢が安定していない国もあり先進国とは異なるリスクが伴うことは事実ですが(直近ではロシアによるウクライナ侵攻が挙げられます)、総じて先進国よりも高い潜在的な経済成長率を期待できます。
新興国株式インデックスファンドは様々な商品があり、一概にこの商品がおすすめとは言えませんが、一例として、 e MAXIS Slim 新興国株式インデックスは、純資産総額が十分大きく、過去の運用実績を見ても投資先の候補として挙げられます。
まとめ
以上、おすすめのインデックスファンドを紹介しました。
インデックスファンドを選ぶ際には、上記の通り、どの地域の株式のどの資産クラスなのか(株式なのか、債券なのか等)をまず選択することが基本になります。
そのうえで、各地域や資産のインデックスについては、以下を基準に選ぶといいでしょう。
①過去の運用実績を見て、インデックスの動きに沿った運用ができている
②信託報酬が比較的安いもの
③ファンドの純資産額が大きい(100億円以上が好ましい)
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